受注のEC化、導入の背景について
―ECサイト構築に取り組まれた背景や目的について、教えてください。
末永氏:
一番の課題は、受注からデリバリーまでのプロセスが完全にアナログだったことです。お客様からのご注文は電話やFAXが中心で、生徒様毎に「この方は何センチですか?」といったやり取りをしながらFAXでご注文をいただき、その情報もFAXで生産側に伝えるという形で管理していました。そのため、ミスも発生しますし、業務自体が非常に属人的な進め方になっていました。
沢田氏:
フラダンス教室では、クラスの生徒全員分のドレスをまとめてご注文されます。フラダンスのドレスでは「床(ゆか)あがり」と呼ばれるドレスの裾と床との距離を揃える必要があり、同じ生地・デザインでも一人一人丈やサイズが異なるオーダーになります。この複雑さが、アナログな受注プロセスではミスの原因になっていました。同時に、生徒様一人一人に合った最高のドレスをお届けするという顧客ケアの質を落とさず、むしろ向上させることも重要視していました。システム化することで、ご注文者様の負担を減らしながらも、きめ細やかなサービスを提供したいと考えていました。
一着一着異なるフラダンスドレスをオンラインで注文可能に ― ecbeingを活用したBTOシステムの構築
―サイト構築にあたり、ecbeingを選ばれた理由について、教えてください。
沢田氏:
フラダンスドレスをBTO(Build To Order:受注生産)で販売できるサイトを構築することが重要な目的でした。それには、お客様がドレスの型や生地、「床あがり」などをカスタマイズして注文する工程を実装する必要があります。ecbeingは他社でもカスタマイズ商品の取り扱い事例が豊富にあり、複雑なBTO商品にも柔軟に対応できると思い、ecbeingを選びました。
―BTO商品の販売を実現するための機能について教えてください。
沢田氏:
一人ひとりに合ったドレスを作るため、生地選択と枚数入力後、マイページから各生徒分の全サイズを入力できる機能を実装しています。サイズの採寸はフラダンス教室で行いますが、欠席の生徒さんがいると全員のサイズを一度に測れないことがあるため、入力事項の一時保存機能も導入しました。また、どの注文がどのクラス用なのかがわかるよう、決済時に「クラス名の入力」項目を設けています。
末永氏:
サイト構築で苦労したのは、アナログのノウハウをシステム化する過程です。BTO商品のマスター化や、ドレスの形によって選べる生地と選べない生地のグループ分けなど、複雑な要件を整理しました。他には、既存のお客様へシステム化された新しいやり方に慣れていただくことが大きな課題でした。そのため、店舗や訪問営業を通じて直接お客様に操作方法をご説明するように努めました。それでも操作が難しいと感じられるお客様もいらっしゃるので、限定的な運用ではありますが「代行入力サービス」もご用意しております。また、生地の素材感を伝えるため、写真の撮影方法を工夫したり、動画を埋め込んだりしました。それでも実物を確認したいというお声に応え、生地サンプルの送付も行っており、こうしたサポートも好評です。
「安心感」と「使いやすさ」を両立 ― GMO掛け払いで決済課題を解消
―決済手段としてGMO掛け払いを選ばれた理由について教えてください。
沢田氏:
当初は銀行振込も検討しましたが、入金管理などの運用コストがかかるため、GMO掛け払いを選択しました。お客様の年齢層が全体的に高く、クレジットカード決済の二段階認証に不安を覚える方も多いのです。また、決済の手間で負担をかけたくないという思いもありました。
末永氏:
ご注文の特性上、取引額も大きくなります。高額な支払いをクレジットカードで行うことに抵抗を感じる方も少なくありません。GMO掛け払いなら、商品を確認してから後払いできるという安心感があります。
偶然にもサイト構築のタイミングでGMO様がBtoB向け掛け払いサービスを新たに提供開始されたこともあり、より良い顧客体験を提供するという当社の方針に合致していました。
―GMO掛け払いを導入されてからの効果や、お客様からの反応はいかがですか?
沢田氏:
GMO掛け払いの導入で、業務工数や対応時間、スタッフの負担が大幅に削減できました。現在では注文の代行入力サービスも行っていますが、決済部分は掛け払いで安心して手続きできるようになり、「まとめて購入しやすくなった」「安心して注文できるようになった」というお声をよくいただきます。
末永氏:
法人化されているフラダンス教室もあるのですが、会社のクレジットカードが使えないケースもあります。そうした顧客との取引もスムーズになりました。また、サイト構築後に既存のお客様へ新システムをご案内する際も、「GMO掛け払いが使えます」という点は大きな安心材料となりました。操作に不慣れな方でも、請求書払いという馴染みのある方法で決済できることが、新システムへの移行をスムーズにしました。
―「GMO掛け払い」がフィットする企業の特徴を教えてください。
末永氏:
大きく二つあります。一つは、当社のように年齢層の高いお客様を持つ企業です。デジタルに不慣れな方でも、請求書払いなら安心して利用できます。もう一つは、ご注文金額が大きい傾向にある業種です。特に、法人や個人事業主のお客様が多く、一度の発注金額が大きい場合は、掛け払いの価値が非常に高いと感じます。
「業界で一歩抜きん出た」― EC化がもたらした優位性と今後の展望
―EC化とGMO掛け払いを導入したことによる総合的な効果について教えてください。
末永氏:
同業他社も複数存在しますが、ここまでシステム化を進めているのは当社だけだと思います。この点が当社の大きな強みとなっており、他社よりも一歩抜きん出ていると感じています。特に若いお客様からは「一番しっかりしている」という評価をよくいただきます。
沢田氏:
システム化によって受注処理能力が飛躍的に向上し、以前のアナログ体制では対応しきれなかった事業規模へと成長できました。それでいて、電話での代行入力サービスや生地サンプルの送付など、きめ細かなサポートも維持しています。
―今後の展望についてお聞かせください。
末永氏:
今後は韓国をはじめとした海外への進出も視野に入れ、販売展開を進めていきたいと考えています。日本以外でもフラダンスの文化は広まりつつあり、すでに海外で事業を始めている企業や競合も見受けられます。そうした動きも踏まえ、当社としてもぜひ海外展開にチャレンジしたいと考えています。
沢田氏:
将来的にはバーチャサイズの導入も検討したいと考えています。さらに、お客様からもご要望をいただいているBTOドレスのシミュレーション機能も魅力的だと思っています。たとえば、ドレスの型や生地を組み合わせた際に、仕上がりのイメージを画面上で確認できるような機能があれば、より便利になると感じています。
株式会社アミナコレクション
沢田 真浩 氏
末永 彩子 氏
『Maunaloa』サイトはこちら





アミナコレクションが複雑なBTO商品のEC化に成功!
フラダンス専門ブランドが実現した顧客満足度向上と業務効率化の秘訣とは。
1976年の創業以来、フラダンス関連商品を中心に独自のライフスタイルブランドを展開してきた株式会社アミナコレクションでは、フラダンス教室向け専門ECサイト「Maunaloa(マウナロア)」において、「ecbeing」と「GMO掛け払い」によるEC化を実現。その背景や効果について、株式会社アミナコレクション 沢田 真浩 氏と末永 彩子 氏にお話を伺いました。